30歳あたりで太田和彦さんの影響を大いに受けて、全国の名店・老舗で独酌してきました。10年以上未訪問の店も多々ありますが、
大好きな酒場のリスト。
独断と偏向はご容赦ください。徐々に追加します。
ごぶさたの酒場は写真がなかったり(あっても微妙だったり)、情報が古かったり。検索や食べログ等で情報の補完をお願いします。
公開済みの店(店名からリンク)
独酌 三四郎
北海道・旭川市 MAP
太田和彦氏が「北海道ナンバーワン」と書いた老舗の居酒屋。創業1946年(昭和21年)。

友人Tと旅行中。稚内13:45発の特急「サロベツ」で南下します。特急で一気に!と書きたいところだが、鹿並みのスピードしか出ないので4時間近くもかかり、17:33旭川着。

すっかり陽も落ちた2月の旭川、極寒の雪道をそろそろ行き、旧い居酒屋にもぐりこむのは気分がいいです。
お通しは、開店以来一貫して出している「酢大豆」。地元の西神楽(市内南東部)でとれた国産大豆で、シンプルに旨い。これは土産用の瓶詰めも売ってます(勿論買いました!)。
次いで冬のお薦め「にしん漬け」に「くじら刺し」。湯葉、玉子焼き、万願寺などを挟みながら、お待ちかねの肉チーム。鶏もつ(レバー)は素晴らしい状態で、豚もうめぇうめぇ。

そして意外にも最高だったのが、締めの鰻丼。なぜ鰻?と思い聞いてみると、なんと創業以来受け継がれているタレだとか。同じく創業以来の竈でじっくり焼かれた鰻との60年コラボ。迷わず食べましょう!
肴に魅力がありすぎて悩むので、月替わりの「おかみ旬の盆」(1,500円)ではじめるのも良さそうです。
酒は旭川産(男山が有名)に力を入れつつ、全国の銘酒が揃う。ちなみに「風のささやき」は西神楽の地元米を仕込んで、女将である西岡美子さんが命名した新酒だ。

建物の雰囲気、旨い酒肴に加えて、竈に向かって立つ店主、女将の鮮やかな接客。未体験の不思議なテンションに引き込まれていきます。
場の熟成感は最強!
まさに北の聖地。全国から客が集まるのも道理で、再訪したいなあ。
(2010年2月・以前のBLOGより転載)
酒盃
秋田県・秋田市 MAP
居酒屋の体だが、料理も接客も割烹レベル。自分の中では長崎の「朱欒」に近い。
秋田の食材、酒に拘る(希少酒、古酒もあって完璧)。
カウンターで独酌が最高!
だが、座敷や個室で宴席も(コース料理もある)。
秋田は温泉旅館に泊まることはあっても、街で呑む機会はなかなかないんだよなー。前回訪問時は「秋田内陸縦貫鉄道」(鷹巣⇔角館)でマタギの里を縦貫した際のこと。
近年未訪で写真もないが、知る限り東北首位。1976年創業、日本を代表する名店です。(2015年以前)
末廣屋
愛知県・名古屋市中区 MAP
大須の名店・末廣屋。6月なのに35度を超える猛暑日。名鉄蒲郡線から回って、商店街を抜け、15時の開店待ち。(2025年6月)

5分前に着き、暖簾出るのを待つ。誰も並んでないぞ?と訝しみつつ入店。
実はすでにほぼ満席、15:10には満員御礼でした。
そういう感じなのねw
カウンターにうまそうなものが並びます。
以下、食べたもの。

美しすぎるこはだ酢。
酒は菊水、八鹿と呑んで、タカノユメの燗を2本。

しゃこ 450円!
丁寧な捌きでこの価格。素晴らしいです。
中略( 訪問記事あり)
ネギマ(ねぎまぐろ)。

ねぎだけで呑める!
本当に素晴らしい!
常連さんが「ここ以外行かなくていい」って言うの分かります。完璧だわ。
名古屋では大甚本店が好きですが、あたしの好みとしては超えてる。

神馬
京都府・京都市上京区 MAP
京都・千本通の「神馬」(しんめ)に行きました。1934年(昭和9年)創業の名酒場です。

品書きの素晴らしさ!
2枚あります。
選ぶ時間が楽しくて大変で、どうしましょ。
友人のソムリエがこれを見て
「エロすぎ」
と言ってたw

まずは活鳥貝から。舞鶴。地名に萌えるあたし。

酒は灘6種ブレンドの常温からスタート、途中で燗へ。冷酒系のラインナップを見ても、これが王道、正解だと思います。
銘柄は、菊正宗、剣菱、大関、日本盛、白雪、黒松白鹿。
堂々たる灘酒の主軸!
ブレンドの原点は、現店主の祖母である初代店主が「どの銘柄も同じだけ売ってあげたい」との想いから。
これらを壺にあけ、量り売りしたところから始まったそうです。
中略( 訪問記事あり)

鯨ほほ肉造りヽ(´Θ` )ノ 自家製の鯨ベーコンと迷ったが、「特選」の文字でこちら。

鱧落とし(韓国)。神馬の本(下記)で知りましたが、鱧は韓国産のほうが高級品なんですねえ。メニューによると、淡路産が1,320円、韓国産が1,760円。
鱧はみぞれ煮、フライもある。京都だなー。
締めその1。鱧寿司、鯖寿司。

いやー良かったなー。
黒毛和牛(イチボ)のビフカツとかローストビーフにも惹かれたし、ミスジの「合法ユッケ」もめちゃめちゃ気になった。

朱欒
長崎県・長崎市 MAP
1953年創業、長崎の名店へ。ザボンはデカい柑橘ですね。ブンタン、ボンタン。長崎が発祥。

会社の報奨休暇で西日本を2週間、呑み喰い・のりてつ・旅打ちをやりまくった真冬に訪問。父の故郷である天草から島原に渡り、流れてきた夜。当日の開店直前に、一人を武器に(時間制限ありで)ねじ込んで入れていただいた。感謝!

美しいしめ鯖は、六十餘洲の燗と抜群。

手がかかっているスペアリブ、ツワブキなどなど。

揚げたてのハトシ(えびパン)、うまい。超いいなこれ。
すべての料理が素晴らしい!
一見の旅行者に対して気兼ねなく丁寧な接客をいただき、独酌にも最高です。酒呑みながら食べたい向きには、文句なしの名店でした。
亡くなった昔の編集長が長崎に帰っていて、ここで吞めばよかったなぁ。(2014年2月)
以上です!
順次追加していきますー。













